治験アルバイトの概要

治験アルバイトでネット検索をすると、有料ボランティア、治験モニターなどの情報サイトにたくさんヒットします。

昔から治験アルバイトがあったのでしょうが、こうしてネットから申し込んだり、登録ができるようになって「治験」というアルバイトあることを知ったという方も多いのではないでしょうか。

普通、治験アルバイトと言っていますが、本当は「治験ボランティア」といいます。
ボランティアなら報酬はないのでは?と思われますが、『負担軽減費』というものが支払われます。これは治験参加者の時間的拘束や、交通費などの負担を軽減する目的で支払われるもので、治験協力費などとも呼ばれています。

もらえるお金は拘束時間や病院までの交通費、肉体的負担、検査内容などによって参加する試験ごとに異なり、負担軽減費という名目にあるように、労働への対価ということではないのです。ですが、コンビニでのアルバイトなどに比べたらはるかに高い収入が得られるようです。

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■治験とは

そもそも「治験」とは、新しい薬の効果と安全性をヒトによって確認する試験のこと。

すでに多くの「くすり」がありますが、まだ良い治療法がない病気も多く、新しい薬を待っている患者さんがたくさんおられます。

今あるくすりは、さまざまな試験が行われ、その最終段階ではヒトでの効果と安全性を評価する治験が行われて承認されたものです。

「くすり」は化学合成や植物、土壌中の菌、海洋生物などから発見された物質の中から試験管での実験や動物実験により、効果があり、人に使用しても安全だと予測されるものがくすりの候補となります。

この「くすり候補」が本当に「くすり」として世に出しても心配はないのかを決めるための最終段階では、健康な人や患者さんの協力によって、ヒトでの効果と安全性を調べることが必要です。

この人による試験を「治験」と呼び、得られた成績を国が審査して、病気の治療に必要でかつ安全であると承認されてものが「くすり」となって実際に患者さんに投与されます。

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■治験アルバイトは地方には少ない?

治験アルバイトは、都市部に多いというのは本当ですが、地方在住者も治験に参加できます。

入院や通院が必要な治験はやはり、都市部の多く、関東では東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県。関西では大阪府、京都府、兵庫県。中部地方では愛知県。九州では福岡県での募集が多いようです。

実際、治験モニターのサイトを見ると、募集条件に在住地域を指定していることが多く、それも都市部に限られています。

一方、サプリメントや健康食品、化粧品などを試用してアンケートに答えるタイプの、通院を必要としない治験であれば、住んでいる地域に関係なく参加できます。

アルバイト料は当然、入院や通院を要する方が高くなります。

地方から治験アルバイトを希望する方は、大手の治験モニターサイトに登録することをおすすめします。

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■治験アルバイトのメリット

治験モニターとして参加することで、どんなメリットがあるのでしょう。

今まで使っていた薬では効果が得られなかった方や、従来の治療法に適応できなかった方が最新の治療を試すことができ、病気が改善するかもしれません。日本では、新薬が国に承認されるまでに長い時間がかかります。ですから、国の認可を待たずに最新の治療法を試せるのは病気で悩む人にとってはメリットになり、新しい治療法や新薬の実用化に貢献できたという満足感を持つことができます。

治験に参加することで、事前に健康状態をチェックして合格した人が参加できますから、自己負担で人間ドッグを受けることを考えるとかなりのメリットになります。

治験の費用は製薬会社が負担します。ですから、無料で病気の治療ができるため、医療費の負担が軽減できます。
さらに、治験モニターとして高額な謝礼金(負担軽減費)が貰えます。

■治験アルバイトのデメリット

治験モニターに参加することでメリットがある反面、デメリットも少なからずあります。アルバイトとして参加する場合、謝礼金の額だけにとらわれずデメリットにも目を向ける必要があります。

治験では、安全性がとても重要です。通常、病院で行われる診療に比べるとはるかにたくさんの検査が行われ、そのために何度も通院をしなくてはいけません。忙しい人にとっては、通院の手間や拘束時間が長いことが負担になるかもしれません。

また、治験モニターをするにあたって一番の心配は、副作用です。
治験は参加者の安全には細心の注意をしていますが、どんな薬でも程度の差はあれ、何らかの副作用があります。治験においても副作用の危険はゼロではありません。
治験に参加する前の説明で、疑問に思うことは説明を求めて許容できるリスクかどうかを判断しましょう。

患者さんが治験に参加する場合、病状の改善や治癒を期待して参加されると思います。
しかし治験では、有効な治療や投薬を行わないグループに振り分けられることもあります。しかも自分がそのグループであるかどうかは最後まで知らされません。
治験に参加したからといって必ずしも病状が改善されるわけでもなく、補償もされません。

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■治験アルバイトに向かない人

治験のアルバイトは、高額な謝礼がもらえたり、無料で健康診断を受けられたり、疾患がある方が最新の治療を受けられたりと、メリットがたくさんありますから是非やってみたいと思う人もいると思いますが、治験に向かない人もいます。

治験に参加すると、色々な制約があって、決められたことをきちんと実行できる人でなければ難しいと思います。

治験内容によっては、定期的に病院に行って検査するだけで終わるものもありますが、治験中に毎日、日誌を書くという作業をしなければならないこともあります。それも細かい項目が作られていることもあります。そんな作業が2ヶ月、3ヶ月も続けることはかなり大変なことです。

また、当然ながら、毎日決められた量の治験薬を服薬期間、回数を守って忘れず飲まなければなりませんので、自己管理ができない方には難しいです。

そして治験期間中は、何度か病院へ行かなければなりませんが、とにかく待ち時間が長いというのが治験です。病院ですから、携帯などの使用ができないことももあります。長い待ち時間をどう過ごすかも治験モニターの課題となります。

治験のアルバイトをしようとする方は、治験内容をよく検討して自分にできる内容の治験を選ぶようにしましょう。

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■治験で副作用が出たら

通常の薬でも程度の差こそありますが、何らかの副作用があるといわれています。
治験においては、その効果とともに副作用も予想されます。説明会の文書には、治験薬のこれまでに見られた副作用や予想される副作用について書かれており、説明もあるので、その時点でモニターに参加するかどうかを考えなおすチャンスがあります。

副作用が出た場合、そのモニター以外の人を対象に、副作用についての説明がされ、治験への継続参加の意思が確認されますので、その時点でリタイアすることができます。
そして、万が一副作用が起きて被害を受けた場合は、補償を請求できます。

治験薬はまだ、実際に多くの患者で使用されていないので、未知の副作用が発生する可能性がないとは言い切れません。もし、治験中に調子が悪いなと思ったら治験病院に連絡するか病院に行く必要があります。緊急の場合は、近くの病院でもいいのですが、必ず治験薬を使用中であることを伝えてください。

副作用が治験薬との因果関係が否定できないのであれば、製薬会社が医療費などの補償をしてくれます。治験薬の種類によっては、補償の対象の範囲が異なる場合がありますから、注意が必要です。

治験中に発生したこれまでに知られていない重大な副作用は国に報告され、モニターの安全を確保するため必要に応じて、治験計画の見直しなどが行われることになっています。

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■治験の謝礼が高額なわけ

治験の謝礼相場を初めて知った方は、あまりの高さに驚くかもしれません。
治験の内容や実施期間にもよりますが、簡単な治験でも数万円から10万円以上です。
高額なものになると30~50万円前後という謝礼になることもあります。

「それって危険だからじゃない?」と心配に思ってしまいます。
ところがこれには理由があります。治験モニターの謝礼は一般的な賃金とは異なる基準で決められています。

通常アルバイトやパート労働は、労働時間×時給で給料が決まります。
治験モニターの場合は、病院に通った時間や説明会に参加した時間ではなく、治験が行われている期間の全部を拘束しているとみなして謝礼金を計算しています。

例えば、新薬を1週間服用する治験であれば、24時間×7日間分の謝礼金が支払われるため高額になるのです。時給800円としても、800×24×7の計算式が成り立ち、134400円の謝礼金が支払われます。

高額な謝礼金を手にすることができる反面、その間の生活や行動には制約があります。治験の結果に影響を及ぼすような行動が禁止されるのです。規則正しい生活を送っている人は負担に感じないでしょうが、そうでない方は苦痛かもしれません。
このような事情から治験モニターの謝礼は高額になっているのです。

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■治験参加者が守ること

私たちが病院で処方してもらう薬や、ドラッグストアなどで購入する市販の薬はすべて人が使用しても安全という基準をクリアしたものばかりです。その基準をクリアするためには、いくつかのプロセスがあります。動物実験はだれもが知っている方法ですが、動物だけでは安全とは言い難く、最終的にヒトで実験することになっています。

そのために治験があります。治験に参加するのはこうした社会に貢献できるというボランティア精神に基づいた定義があるため、治験参加者を治験ボランティアと呼びます。

高額な報酬が貰えるのでアルバイトとして人気がありますが、社会に貢献しているという心構えも必要です。

そこで、治験をとどこおりなく進めるために参加者には色々な制約が設けられています。注意事項を守ることが治験の安全確保と正確なデータを得られる大切な約束です。

飲酒や喫煙が禁じられている治験で、隠れて飲酒したり、喫煙したりすると正確なデータが得られないばかりか、思わぬ副作用が出てしまう場合もあります。

治験参加者が守らなければならない事項は、次のようなものです。

・治験薬は用法・用量・回数を正確に守ること
・食事や運動に関する注意事項に沿って生活すること
・飲酒、喫煙などの制限がある場合は必ず守ること
・他の病院を受診したり、新たなくすりを服用する場合には、事前に治験担当医師に相談すること。
・治験薬の使用で体調の変化や症状の発症をすぐに治験担当医師に連絡すること

以上の事項は必ず守るようにしましょう。

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